タバコ1日1箱を30年吸い続けると、いくら損するのか?オルカン・S&P500に投資していたら約2,200万円になっていた

家計の見直し

現場に入ると、休憩時間に一服している職人さんや監督さんの姿をよく見かけます。

私自身も、かつてタバコを吸っていた時期がありました。
ストレスの多い現場仕事で「一服」が唯一の息抜きになっていた感覚は、今でもよく覚えています。

ただ今思えば、あれはお金を払って体を蝕んでいただけです。

この記事では、感情論ではなく純粋に数字だけで見ていきます。
タバコ代を毎月積立投資に回し続けたら、30年後にいくらになっていたか。
計算結果を見て、どう感じるかは読んだ方に委ねます。


2026年4月、またタバコが値上がりした

2026年4月に加熱式タバコを中心に価格改定が行われました。
紙巻きタバコも含め、主要銘柄の現在の価格はこちらです。

紙巻きタバコ(2026年4月以降)

銘柄1箱あたり
ハイライト520円
ピアニッシモ570円
メビウス580円
セブンスター600円
ピース600円
マールボロ620円

加熱式タバコ(2026年4月以降)

銘柄スティック1箱あたり
glo hyper系500円
Ploom メビウス550円
IQOS SENTIA(センティア)570円
Ploom EVO580円
IQOS TEREA(テリア)620円

この記事では、代表的な価格として1箱600円(セブンスター・ピース相当)で試算します。


タバコの値上げは今後も続く

「また値上がりした」と感じている方も多いと思います。
実はこれ、日本では何十年も続いてきた流れです。

日本のタバコ増税の歴史を見ると、1969年を皮切りに、1980年代・1990年代・2000年代・2010年代と、繰り返し税率が引き上げられてきました。

  • 2018年・2020年:紙巻きタバコへの段階的な増税
  • 2024年〜2026年:加熱式タバコへの段階的な増税
  • 2026年4月:加熱式タバコがさらに値上がり(1箱あたり20〜50円増)

現在、タバコ1箱の価格の約63%は税金が占めています。

今後についても、専門家の間では「緩やかな値上げを繰り返すパターンが続く」と見られており、「1箱1,000円超の時代が来る日も遠くない」と予測されています。
タバコ税を上げ過ぎると急激な喫煙者離れを招いて税収が減るため、政府としても一気に上げるのではなく、少しずつ上げ続けるという戦略を取るとみられています。
これは世界的な流れであり、日本だけが例外になる可能性は低いです。

もし今後、1箱の価格が段階的に上がっていくとしたら、累計コストはさらに膨らみます。

1箱の価格月額年額30年累計
600円(2026年現在)18,000円216,000円約648万円
700円21,000円252,000円約756万円
800円24,000円288,000円約864万円
1,000円(将来予測)30,000円360,000円約1,080万円

1箱1,000円になった場合、30年で累計1,000万円超。 
吸い続けるほど、将来の負担は重くなっていきます。


1日1箱、今の価格で年間いくら消えるか

期間タバコ代
1日600円
1ヶ月(30日)18,000円
1年約216,000円

年間21万円以上が、煙になって消えています。


10年・20年・30年で積み重なると

期間タバコに消えたお金
10年約2,160,000円
20年約4,320,000円
30年約6,480,000円

30年間で約648万円が煙になります。(価格が上がれば、さらに増えます)


そのお金をオルカン・S&P500に投資していたら?

月18,000円を新NISAの積立投資枠でオルカン(全世界株式)またはS&P500に積み立てた場合のシミュレーションです。

年率5%(控えめな想定)

期間投資元本運用後の資産増えた金額
10年2,160,000円約2,795,000円約+64万円
20年4,320,000円約7,399,000円約+307万円
30年6,480,000円約14,981,000円約+851万円

年率7%(過去の歴史的平均に近い想定)

期間投資元本運用後の資産増えた金額
10年2,160,000円約3,116,000円約+96万円
20年4,320,000円約9,378,000円約+505万円
30年6,480,000円約21,958,000円約+1,348万円

年率7%で30年積み立てると、約2,200万円。

タバコを吸い続けた場合は648万円の出費。
投資に回した場合は約2,200万円の資産。

その差は約2,850万円です。

※年率5%・7%は過去の実績を参考にした試算です。
 将来の運用成果を保証するものではありません。
 新NISAのつみたて投資枠を活用すると、運用益が非課税になります。


「隠れたコスト」もある

タバコ代だけでなく、喫煙者には見えにくいコストが上乗せされています。

  • 生命保険・医療保険の保険料:喫煙者は非喫煙者より保険料が割高になるケースがある
  • 歯・口腔ケアの医療費:喫煙による歯周病リスクが高く、治療費がかさむことも
  • 将来の医療費:喫煙関連疾患(肺がん・心疾患など)のリスク増加

これらを含めると、実際の「タバコを吸い続けるコスト」はさらに大きくなります。


やめろとは言わない。でも数字は知っておいてほしい

ストレスがかかると吸いたくなる気持ちは、私にも覚えがあります。
現場仕事は精神的にも体力的にもきつい。
それは本当にそうだと思います。

ただ、私の知り合いの投資家仲間の中にも元喫煙者は多く、「やめてよかった」という声しか聞いたことがありません。
お金が残るようになった、体が楽になった、という話ばかりです。

「今すぐやめろ」とは言いません。

ただ、月18,000円・年21万円・30年で648万円、そして将来的には1,000万円超という数字を、一度だけ頭に入れてみてください。
それを知った上で、どう選ぶかは本人次第です。


まとめ

  • 1日1箱(600円)で、月約18,000円・年約216,000円がタバコに消える
  • 30年吸い続けると、現在の価格でも累計約648万円の出費
  • タバコ税は今後も緩やかに値上がりが続く見込み。1箱1,000円超の時代が予測されており、その場合は30年で1,000万円超
  • 同じお金を新NISAでオルカン・S&P500に積み立てると、30年後に約2,200万円超
  • タバコ代+保険料・医療費の隠れたコストも加えると、差はさらに大きくなる
  • やめるかどうかは本人次第。ただし数字だけは知っておいてほしい

毎月のタバコ代を新NISAの積立設定に変えるだけで、老後の資産が大きく変わります。

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