パチンコ・スロットに月5万円を使い続けると、統計的に何年で100万円消えるのか?元パチンカーの現場仕事員が本気で計算してみた

家計の見直し

「今日こそ取り返す

10年前の私は、この言葉を胸に仕事終わりや週末によくパチンコ屋に足を運んでいました。

エヴァンゲリオン、北斗の拳、花の慶次、化物語、ジャグラーシリーズ……台の前に座っていた時間は、今思えば恐ろしいほどです。

あの頃に使ったお金を全部合計すると、今でも思い出したくないほどの額になります。

この記事は、あの頃の自分と、今まさに「仕事終わりや週末にパチンコに行っている」という方に向けて書きます。
ギャンブルをすべて否定するつもりはありません。 
ただ、数字として現実を知った上で選んでほしい。それだけです。


まず「還元率」という言葉を知ろう

パチンコ・スロットには「還元率」という数字があります。
「投入したお金のうち、どれだけが戻ってくるか」を示す割合です。
他のギャンブルと比べると、こうなります。

ギャンブルの種類還元率(概算)損失率
パチスロ約85〜90%約10〜15%
パチンコ約80〜85%約15〜20%
競馬・競艇約75〜80%約20〜25%
宝くじ約45〜50%約50〜55%

たとえばパチンコの還元率が80%であれば、1万円分の玉を買ったら、長期的には8,000円しか戻ってこないということです。


「遊び」としてのパチンコと「稼ぎ」としてのパチンコは全くの別物

ここで一つ、大事なことを言わせてください。

予算を決めて、エンターテインメントとして楽しむパチンコは否定しません。

「今日は5,000円と決めて、それだけ楽しんで帰る」という使い方であれば、映画や食事と同じ娯楽費の話です。

問題なのはパチンコでお金を増やそうとすることです。

上の還元率を見ればわかる通り、長期的にパチンコで勝ち続けることは統計的にあり得ません。
「今日こそ取り返す」「勝てる台を見極める」という発想でパチンコに行くのは、数字で見れば完全にナンセンスです。


月5万円を投入し続けると、統計的にどうなるか

現場仕事員はお小遣い制の方も多いと思います。
月5万円のパチンコ代で試算します。

1ヶ月の試算

パチンコパチスロ
投入金額50,000円50,000円
期待される返還40,000〜42,500円42,500〜45,000円
期待される損失7,500〜10,000円5,000〜7,500円

積み重なると、こうなる(月5万円・損失率17.5%で試算)

期間総投入金額統計的な期待損失
1年600,000円約105,000円
3年1,800,000円約315,000円
5年3,000,000円約525,000円
10年6,000,000円約1,050,000円

10年間で、約105万円が消える計算です。


「でも俺は勝ったことがある!」という声に答える

これはよく聞く反論です。そして、その通りです。
短期間では勝てる日が確実にあります。
「1日で10万円プラスになった」という経験は、本当に起こり得ます。

でもそれは、コインを1,000回投げたうちの、たまたま表が10回連続で出た瞬間と同じです。

コインを投げ続けると、どんなに偏っていても最終的には確率通りの結果に収束していきます。
これを「大数の法則」といいます。
パチンコも同じで、長期的に打ち続ければ統計的に必ず負け越します。

もう一つ、人間の心理的な落とし穴があります。

「5万円勝った日」はよく覚えている。
「3,000円負けた日を10回繰り返したこと」は忘れている。

これは「確証バイアス」と呼ばれる心理現象で、パチンコが「やめられない」理由の一つです。
エヴァや北斗のリーチ演出が外れたときの悔しさより、大当たりしたときの快感の方が脳に強く刻まれるよう、機械側もそう設計されています。


もし、その5万円を投資に回していたら?

月5万円を新NISAでインデックス投資(オルカン・S&P500)に積み立てた場合のシミュレーションです。

年率5%(控えめな想定)

期間投資元本運用後の資産増えた金額
10年6,000,000円約7,764,000円約+176万円
20年12,000,000円約20,552,000円約+855万円
30年18,000,000円約41,613,000円約+2,361万円

年率7%(過去の歴史的平均に近い想定)

期間投資元本運用後の資産増えた金額
10年6,000,000円約8,655,000円約+265万円
20年12,000,000円約26,050,000円約+1,405万円
30年18,000,000円約60,995,000円約+4,300万円

年率7%で30年積み立てると、約6,100万円。

パチンコに使い続けた場合の累計投入額は1,800万円。
投資に回した場合は約6,100万円。

その差は約4,300万円です。

※年率5%・7%は過去の実績を参考にした試算です。
 将来の運用成果を保証するものではありません。
 新NISAのつみたて投資枠を活用すると、運用益が非課税になります。


ギャンブルをすべて否定するわけではない

私の投資仲間の中にも、競馬を楽しんでいる人が何人かいます。

彼らに共通しているのは、「予算を決めて、エンターテインメントとして割り切っている」という点です。
「今月の競馬代は○○円まで」と決めて、その範囲で楽しんでいる。
そして投資はちゃんと別枠で続けている。
それは悪いことではないと思っています。

ただ、問題になるのは「仕事終わりに毎週パチンコに行く」「負けた分を取り返そうとする」という状態です。
その時点で、もはや娯楽ではなくなっています。

一つ確認してほしいことがあります。

「今月、パチンコ・スロットにいくら使ったか、すぐに言えますか?」

言えない方は、一度立ち止まって計算してみてください。
それが第一歩です。


まとめ

  • パチンコの還元率は約80〜85%。長期的には必ず負け越す仕組み
  • 予算を決めて遊びとして行くのはOK。でもお金を増やす目的でパチンコに行くのはナンセンス
  • 月5万円を投入し続けると、10年間で約105万円が消える計算
  • 短期で勝てる日があっても、「大数の法則」で長期的には損失が積み重なる
  • 同じ月5万円を新NISAで積み立てると、30年後に約6,100万円になり得る
  • ギャンブルを全否定はしない。でも「毎月いくら使っているか把握できているか」が判断基準

パチンコ代の一部でいいです。
月2万円だけでも積立NISAに回してみてください。
10年後の自分が、必ず感謝します。


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