「簡単に稼げる方法」は存在しない!情報商材詐欺の手口と見分け方

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「ボートレースで1位を当て続けてる人がSNSで教えてくれるって発信してるんだけど、これって本当なのかな?」

一緒に働く下請けの方からこんな相談を受けました。
その内容は、1等が当たった券の写真(またはスマホのスクリーンショット)を投稿して「私はボートレースの1等を予想できます!」と発信していたそうです。

私はそのSNSを見ていませんでしたが、即答しました。

「それ情報商材という詐欺商品なので、絶対にやらないでください。」

この券は予想を的中した写真ではなく、SNS用に加工した写真です。 
典型的な詐欺の手口です。
価格は聞いていませんが、恐らく数万円〜数十万円ではないかと思います。

驚いたのは詐欺の手口よりも、相談してくれた方が「本当かもしれない」と本気で思っていたことでした。

SNSを開くと、こんな投稿が毎日流れてきます。

「3年で3,000万円貯めた投資の極意」
「平均的中率80%!予想はnoteから
👆️
「資産70億円!LINE追加で10万円プレゼント!副業情報教えます!」

正直に言うと、私は最初こう思っていました。

「こんな分かりやすい詐欺に引っかかる人なんているのかな?」

しかし実際に、引っかかりそうな人が身近にいました。
「簡単に稼げる方法が知りたい」——誰もが思います。
その気持ちにつけ込むのが情報商材詐欺です。


情報商材とは何か?

情報商材とは、「稼ぐ方法」「投資の秘訣」「副業ノウハウ」などの情報をPDFや動画などの形で販売する商品のことです。

情報を売ること自体は違法ではありません。
有益な情報商材が存在するのも事実です。

問題は、中身がほぼ空っぽ・誰でも知っている内容・実践しても稼げないにもかかわらず、数万円〜数十万円で販売されているケースが大量に存在することです。


よくある手口とパターン

情報商材詐欺には、いくつかの典型的なパターンがあります。
知っておくだけで騙されにくくなります。


パターン①:派手な実績アピール

「資産70億円!」
「月収500万円!」
「3年で3,000万円!」

SNSで豪華な生活の写真(高級車・タワマン・海外旅行)を投稿し、「これは全部〇〇のおかげ」と自慢します。

現実: 写真はレンタルや借り物。実際の収益は「情報商材を売ること」で得ています。


パターン②:無料から始まる罠

「LINE追加で10万円プレゼント!」
「無料で副業の始め方教えます!」

最初は無料・少額で近づき、信頼関係を作ってから高額商品を売りつけます。
これを「フロントエンド→バックエンド」の手法といいます。

現実: 最初の無料情報は誰でも知っている内容。本命の高額商材を買わせるための入口です。


パターン③:限定感・焦らせる

「残り3名様限定!」
「今日中に決めないと締め切ります!」
「この情報は一般公開できません」

焦らせることで、冷静な判断をさせなくします。

現実: 「限定3名」は何週間も続きます。締め切りも毎日リセットされます。


パターン④:ギャンブル・競馬・ボートレース予想

「私はボートレースで連続的中しています。予想を教えます」

これが今回の相談で登場した手口です。

1等が当たった券の写真やスクリーンショットをSNSに投稿し「ほら、また当たった!」と繰り返すことで、「この人は本当に予想できるのかもしれない」と信じさせます。

しかしこの券は予想を的中した証拠ではなく、SNS用に加工した写真です。


ここで注意してほしいことがあります。

中には本物の的中券を見せている情報商材もあります。

考えてみてください。
券を100枚買えば、確率的に数回は1等が当たることもあります。
「当たった券があること」自体は、不思議でも何でもありません。

問題は、その当たった数回だけを切り取って、

「100回中80回的中しました!的中率80%です!」

というように、実態とかけ離れた数字を演出することです。

外本当の的中率は表に出てきません。
「本物の証拠」と「正しい確率」はまったくの別物だということを忘れないでください。


パターン⑤:有名人・著名人を装う

「〇エモン公認」
「〇〇テレビ出演」
「芸能人も実践中」

著名人の名前や写真を使って信頼させる手口は複数のパターンがあります。


① 名前・写真の無断使用

実際には無関係な著名人の名前や写真を勝手に使うケースです。

現実: 本物の著名人がSNSの見知らぬアカウントに投資情報を提供することはありません。


② 「偶然の一枚」を「知り合い」と偽る

街中でたまたま声をかけて握手してもらった一枚の写真を、「私は〇〇さんと知り合いです」「〇〇さんも認めています」と偽って利用するケースです。

現実: 写真に写っている著名人は、握手した相手が誰なのか、後から情報商材を販売しているとは全く知りません。「一緒に写真を撮った」という事実だけを都合よく利用されているのです。


③ AIによる画像加工

近年はAI技術の進歩により、有名人の顔を加工して別の写真に合成することが簡単にできるようになりました。

実際に有名人に会いに行くより、ネット上の画像をダウンロードして加工する方がはるかに手軽です。
AIが高度になったことで、本物の写真か加工された写真かを見分けることが非常に難しくなっています。

「写真があるから本物」という時代は終わりました。
写真があっても、まず疑ってかかる姿勢が必要です。


なぜ賢い人でも引っかかるのか?

「騙されるのは知識がない人だけ」と思っていませんか?

実際には、真面目で勉強熱心な人ほど引っかかりやすい面があります。

理由は3つです。


① 「簡単に稼ぎたい」という気持ちは誰にでもある

現場仕事は体力的にきつく、給料もなかなか上がらない。
そんな状況で「楽に稼げる方法」という言葉は、心に刺さります。

詐欺師はこの「誰もが持つ願望」を巧みに利用します。


② 最初は本当に「ためになる情報」を提供する

無料段階で提供される情報は、実際に役立つ内容のこともあります。
「この人は信頼できる」と感じさせてから、高額商品を売りつけます。


③ 「自分だけが損をしている」という焦り

SNSで豪華な生活を見せられ続けると、「みんな稼いでいるのに自分だけ…」という焦りが生まれます。
この焦りが冷静な判断を奪います。

今回の相談のように、当たった券の写真や著名人との写真を見せられると「もしかしたら本当かも」と思ってしまうのは、ある意味で自然な心理反応です。
詐欺師はその心理を熟知した上で動いています。

SNSに映る豪華な生活・的中した券・著名人との写真——これらは演出や加工である可能性を常に疑いましょう。


「本物」と「詐欺」の見分け方

情報商材がすべて詐欺とは言いません。
しかし、以下のポイントに当てはまるものはほぼ確実に詐欺です。


🚩 危険なサインチェックリスト

◯「絶対に稼げる」「リスクゼロ」という言葉がある
◯具体的な方法が書かれておらず「購入後に教える」という構成
◯価格が数万〜数十万円と高額
◯LINEへの誘導がある
◯著名人・芸能人の名前や写真が使われている(無断使用・偶然の写真の悪用・AI加工の可能性あり)
◯レビューがすべて高評価で批判的な口コミがない
◯「限定〇名」「本日締め切り」という表現がある
◯「的中率〇%」など、根拠の薄い数字を強調している
◯成功・的中した実績だけが公開されており、失敗・外れの実績がない

ひとつでも当てはまったら、購入しないことをおすすめします。


「名前・顔が出ているから安心」という思い込みに要注意

「本名や顔を出している人だから信用できる」と思っていませんか?

これは危険な思い込みです。

本名・顔・実績を堂々と公開していても、中身の伴わない高額商材を売りつけてくる人は実際に存在します。
名前や顔を出すこと自体は、信頼の証明にはなりません。

逆に、両学長(リベラルアーツ大学)のように、本名や顔を明かさずに、世の中に役立つ情報を無料で発信し続けている人もいます。

つまり、名前や顔が「出ている」か「出ていない」かではなく、発信している情報の中身そのものが、本当に価値があるかどうかで判断すべきだということです。

「顔出ししているから安心」という単純な判断基準は、むしろ詐欺師につけ込まれる隙を作ります。


本当に価値ある情報の特徴

  • 「必ず稼げる」とは言わない
  • 情報の根拠が明示されている
  • 押し売りをせず、無料の情報だけでも十分に価値がある
  • 書店で同じ内容の本が1,000〜2,000円で買える

「秘密の情報」「一般公開できない情報」は存在しません。
本当に有益な情報は、本・YouTube・無料ブログで手に入ります。


引っかかってしまったらどうするか

もし情報商材を購入してしまった場合、諦める前に以下の対応を試みてください。


① クーリングオフを確認する

通信販売(ネット購入)にはクーリングオフが適用されないケースが多いですが、特定商取引法に基づく返金請求ができる場合があります。


② 消費者ホットライン「188」に相談する

消費者庁の相談窓口に電話一本でつながります。
無料で相談でき、対応方法を教えてもらえます。


③ 国民生活センターに相談する

より詳しいサポートが必要な場合は、国民生活センターへ。

国民生活センター

④ クレジットカード会社に連絡する

クレジットカードで購入した場合、チャージバック(支払い取消)を申請できる可能性があります。早めに連絡することが重要です。

※チャージバックとはカードの不正利用や商品未着などのトラブル時に、カード会社が売上を取り消して消費者に代金を返金する仕組みです。


まとめ

✅ 「簡単に稼げる方法」は存在しない
本当に稼げる方法を持っている人が、見知らぬ他人にわざわざ教える理由はありません。

✅ 「本物の証拠」が「正しい確率」とは限らない
的中した券が本物でも、外れを隠して都合のいい数字だけ見せれば詐欺になります。

✅ 著名人の写真は無断使用・偶然の一枚の悪用・AI加工の可能性がある
「写真があるから本物」とは限りません。
AIの進化で見分けはますます難しくなっています。

✅ 「顔出し=信用できる」とは限らない
名前や顔を出していても中身のない商材はある。
逆に顔を出さずに有益な情報を発信している人もいる。
判断基準は「中身」そのもの。

✅ 引っかかったら188へ
諦める前に消費者ホットライン「188」に相談する。

「簡単に稼ぎたい」という気持ちは誰にでもあります。
だからこそ詐欺師はその気持ちを狙います。
おいしい話には必ず裏があります。
稼ぐなら、正攻法で地道に積み上げることが唯一の近道です。


参考文献・出典

消費者庁「情報商材に関する注意喚起」
https://www.caa.go.jp/

国民生活センター「インターネット通販のトラブル」
https://www.kokusen.go.jp/

消費者ホットライン:188(全国共通・無料)

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